控えの間、に非ず その3

控えの間は、ブレーキだったんですね。

パッと聞くと怪しい説に思えるでしょうが。

実は大回廊を登りきったあたりの天井に近い、かなり高い場所に、穴が開けられています。


その穴は、控えの間の上部とつながっていました。これ、通路にしては、大回廊の床との高さがありすぎです。多分6メートル以上あるでしょう。

では、この穴と通路、何でしょう?


「大回廊と控えの間を監視して指示を出すためのもの」


です。


王の間の巨石ブロックは、まず高い場所まで引き上げられます。


王の間は、周辺ブロックはすでにかなりの高さまで積み上がっており、まるで井戸のように穴が開いていた状態でした。


そこから、ブロックがゆっくり降ろされるわけです。


穴の上には、太い丸太を何本も渡して、滑車の代わりにしていました。


ブロックに巻き付いたロープは、丸太の滑車を通り、縦穴を下りて控えの間に向かい、そこでブレーキをかけられた状態で、さらに大回廊へと進み、いくつかの錘石に結わえつけられました。


錘石は、ストッパーを外されると、一目盛りずつ動かされます。記憶が曖昧ですがたしか2キュービットずつです。外されたストッパーが、次の目盛りの場所に横にかけられるのです。

ただ、そのままでは、勢いが強すぎます。だから、控えの間のブレーキでロープに摩擦をかけ、ゆっくりと動かしていくのです。

このとき、大回廊の錘石を動かすチームと、控えの間のブレーキを動かすチームの連携が重要です。

で、穴が開いていた、と。



ワイズマン仮説なら、構造の全てに説明がつきます。なぜなら、構造の全ての条件に合致する合理的理由を考えていったからです。


ある専門家によれば、都合の良いこじつけ、フィクションだから、先人の論文を読んで出直してこい、というアドバイスでした。


しかし、そういう、逆から考えて全ての条件を満たす事象を突き詰める手法は、仮説学的には、普通のことです。むしろ、考古学的発想では、そういうのやらないのか、と思いました。



ワイズマン仮説以外に、50トンのブロックを傷つけず20メートル下に下ろす方法があったら、教えてもらいたいものです。「実験考古学」でもやって。


フィクションは、早稲田考古学のほうではないかと。



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