ピラミッドテキスト 2

ピラミッドテキストの訳は、見ればみるほどチンプンカンプンで、

全く意味がとれません。

たとえば、ウナス王の通路西壁の最後のほうにあるものは、

塚本明廣氏の邦訳によれば、こうです。


「王はネイトの子たるソベクとして出現し,王はその口で喰らい」


よくわかりません。ソベクはセベクとも呼ばれるワニ頭の神です。

王がワニの頭をしたソベク神になるという前提で訳されています。

しかし、王もオシリスになったり、ソベクになったり大変です。



私の訳だと、こうなるのです。

「ネイト神の息子ソベク神様、ウナス王をその御口でお食べにならないでください」



その次の行は、こうです。


「王は放尿し,王はその性器で番う。王は子種の主である」


どうも、はしたない。



私は、こう訳します。

「ウナス王は排泄をいたしますし、性交をいたしますが、その性器で自慰はいたしません」




さらに、その次の行は、このように訳されています。

「妻らをその夫らから奪う,王が望む時,彼の意のままに」

おやおや、ずいぶんとひどい王様です。

死して暴虐のかぎりをつくすのでしょうか。

しかし、オシリスになっているのならば、男性器は失われているはず。

だからソベクとなって他人の妻を奪うのでしょうか?




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