ピラミッドが上エジプトにしかない理由 その1

下エジプトには、まともなピラミッドが有りません。その理由として考えられるのは何かと考えてみました。

ひとつの理由は、石材に恵まれていなかったことです。でも、わざわざアスワン辺りからギザまで運んだりしていたわけですから、絶対的理由ではない。


2つめの理由は、地盤が弱いことです。デルタ地帯は洲ですから。しかし、全てがそうではない。だから、これまた絶対的理由ではない。


3つめの理由は、古い時代の王がたいがい上エジプト出身だったから。とはいえ、自分の出身地ではない場所にピラミッドを建設してますから、下エジプトに建ててもいいわけです。


4つめの理由は、そこがひとつの聖域だったから、ネクロポリスだったと。にしては、広すぎる。ネクロポリスが。


5つめは、信仰が異なること。ピラミッドは、メンフィス、サッカラ辺りの信仰地帯のものであった可能性があります。しかし、エレファンティネ辺りはだいぶ遠い。


どれも、理由としてしっくりきません。ピラミッドをラー信仰の具現とする説も根強くありますが、ピラミッドテキストを見てもいろいろ神々が登場しているのにラーだけを格別に扱おうというふしが見られない。


原初の丘だった、というのなら、ポコポコたくさん作ったら、神からすれば、原初っぽくない。


なぜナイル西岸なのか。なぜ北端がアブロワシュなのか。




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