さて [つぶやき]

言っていいものかと未だ逡巡していることがあります。



ピラミッドといえば、太陽神信仰と結びつけることが、

もはや定説と言っても良いほどです。


その理由は、たくさんあります。

まず、ピラミッドは正確に東西南北を指しています。

そして、ナイル西岸に集中し、

東側に葬祭神殿があります。

どう見ても、昇る太陽と関係がありそうです。


次に、ピラミッド全盛期は、

太陽神信仰の盛り上がりと一致しています。

王の名を取っても、

ジェドエフラー、カフラー、メンカウラー、サフラー・・・

ラーの名を持つ王が沢山です。



さらに、第5王朝では、

「太陽神殿」なるものが次々に建設されました。

その一番目立つ建造物は、

大きなオベリスクでした。

頂上部はピラミッドと同じ四角錐です。

太陽神殿は複合施設で、

ピラミッド・コンプレックスとよく似ていました。


さらにさらに、

第5王朝以降に見られる

ピラミッド・テキストには、

ヘリオポオリス神学の影響が色濃く見られます。

ヘリオポリスといえば、ギザにも近く、

一説によれば、

ピラミッドは、ヘリオポリスの創世神話における

「原初の丘」にあった「ベンベン石」を

象ったものだとも言われています。


そのほか、ピラミッドの四角錐は、

太陽光線を象徴しているとか、

奉納された船は、

天に上ったラーとホルスが天空を渡る太陽の船だとか、

ピラミッドこそ神の世界と地上をつなぐ

一種の装置なのだとか、



枚挙に暇がないとはこのことです。




超古代文明のロストテクノロジーや

地球に来訪した宇宙人や

預言を信じる人たちは別として、

いったい、だれがピラミッドと太陽神との関係を否定できるでしょう。



ピラミッドと太陽神の関係を否定すれば、

ワイズマン仮説そのものが、

異端視され、矮小化され、

嘲笑の対象となるかもしれません。



まだ、確証はありませんし、明言できる段階にはありません。


ただ、現時点で、あくまで現時点の予感として私の頭にあるもの。


それは、






ピラミッドは太陽神信仰と、

現在思われているほどは、





関係していない、


というものなのです。



ああ、言ってしまった。



さて、もはや私は学会から限りなく遠い存在になってしまいました。



近日、その理由をお話しします。

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